5月の言葉:どく

 最近ネットに萩本欽一さん(コメディアン 欽ちゃん)の記事がでていた。現在欽ちゃんは81歳、今、新しい取り組みをYoutubeでやっている。
記事の中で、今までのテレビやラジオの担当番組は「どいた」と表現するのが自分の気持ちにピッタリだと言っています。

全日本仮装大賞』と『ラジオ深夜便』を手放したのは、新しい挑戦のため「どく」ことができたという意味。 とても粋な表現ですね!

「どく」は「退く(しりぞく)」と書きます。自分の強い「気持ち、意思」を感じます

「どく」と似たような言葉があります。
退任:いままでついていた任務をやめること
退職:勤めていた会社などをやめること
譲る:自分の所有物、地位、権利など(無償で)人に与える
辞める:自分の就いていた役職や地位を離れること
これらは、「どく」と比較して意志や気持ちが全く違いまね。

萩本欽一さんの気持ち:
「電車で座っているときに、目の前に立った妊婦さんに声をかけて席を「譲る」。一方「どく」は、次の駅で降りそうな顔をして黙って席を立つ。そこに妊婦さんが座るかはわからないけど、こっちのほうがずっと粋だし、僕の心境は「どく」だと思った。
こうして自分の行動を示す言葉に背中を押され、大好きな2つの番組からどくことができたというわけ。」(出典:婦人公論.jp 記事より):

なにげなく退く

「どく」:なんと素敵なことば! 、仕事や生活で自ら生きる?活きる?強さを感じます。凡人の自分には、なかなか「使えない」ことばの一つです。

(参考)外部リンク 婦人公論.jp


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