WEB開発フレームワーク(Django)


 今回も引き続きWINGSプロジェクトさんの書籍レビューアに応募し「WEB開発フレームワーク(Django)」を学ばせていただいた。今回は最近人気のPython言語のフレームワークだ。前回「PHPマイクロフレームワーク(Slim)」で体験していたのが役立った。プログラム言語やアーキテクチャの呼び方の違いはあるが、根本的な考え方は同じだなと感じた。昭和20年前半生まれの自分には最近のソフトウエア開発や環境の進歩には目を見張るものがある。フレームワークのエッセンスを楽しく学べた。

速習Django3

1.本書の良い点
【コンパクト】PYTHONフレームワーク(Django)の成り立ち、基本的な考え方が明確かつ簡潔に説明されているので短期間で学べる(迅速なWEBソフト開発や保守の品質を担保する仕組みと基本構造の把握ができる)
【学びやすい】MTVアーキテクチャ(モデル、テンプレート、ビューの3要素)の概要から入り段階的に詳細化、一歩一歩実習体験できる「なるほどこういうことかと自分で動作確認しながら学習できる」お手本コード(SampleCode)が提供されているので独習者(初学者)にはとても助かる
【学びの発展】電子書籍の特徴を生かし本書で説明省いた部分の情報を学習したい人には、本文随所に貼ったURLリンクで情報サイトへ直接アクセスでき、さらに踏み込んだ知識、情報の入手拡大可能である。

2.電子書籍(Kindle版)で初めて読む技術書(個人的な感想)
(1)電子書籍の「小説・随筆など」文芸書は読んだことあるが「技術書」読むのは今回初めてです。実習コード入力やアプリ動作確認でキーボード使うため、PCKindleデスクトップ(無料)を利用(Amazon窓口にスマホ→PC移行方法教えてもらった)文芸書は寝転んでもよめるが、技術書はそんなわけにはいかない。1日数時間、メモを手元に置きパソコン画面と睨めっこすることになった。動作エラーの意味をインターネットで調べたり、「行きつ戻りつ」自由、それはそれで「楽しみ」なのだが慣れない為結構疲れた。
(2)電子書籍は、ペーパー書籍と違い、「紙の匂い」、「手触りや重さ」、「装丁の美しさ」など本文内容とは直接関係ない部分が少ないし、「無重力、無味、透明な感じ」で「味わいに欠ける」面があるがこれは贅沢と言えるだろう。
(3)電子書籍の良い所は、自分の好みに文字サイズ変更、ブックマーク(電子付箋)追加など可能でとても便利。書籍製作面では内容の追加、変更や拡張が容易だ。ネットやWEBサイトのURLリンク張ればいくらでも内容の充実が図れる。読者のレベルに応じた読み方も可能。なにしろ読み終わった本が部屋を占有して後で処分に困ることは無いメリットもある

(4)元々自分はペーパー書籍で育った世代、パソコンに向かっての実習中心だが、コードやエラーログは都度画面印刷、結局、電子書籍(内容)と紙(自分のコードミス記録)の「ハイブリッド」で進めた。学習履歴(失敗例)・結果は記念品。

PC2画面分割 左:PC操作(実習) 右:本書(電子書籍)

3.学習の感想(反省):
(1)前提知識は得てから学ぶ:
 読者条件になるがPython言語の記述ルール(掟)位は事前に知ってから読むべきだった。インデンテーション(字下げルール)は重要。 実習初期になんども文法エラーを体験。事前にPython記述ルールだけでも把握して取り組めば「無駄な作業時間を回避」できたと大いに反省
(2)電子書籍は適した環境で使う:
 読み始めてから少し経過してから気づいた。大きめディスプレー(1台)を使い2画面表示に変えた、半分は本書ページ表示、半分は実習コード入力と動作確認で使うことにした(技術者なら当然のことかもしれません。当方、初めてネットで知りました)

4.最後に:
 著書が言うように今後、「フレームワーク」を抜きにしたソフトエア開発や保守は段々なくなることが理解できました。本書でそのあたりの考え方、取組み、しかけを少しただけでも体験できた。技術の仕事で社会のお役には立てない身ですが、新しい学びはいつも楽しい。

Django公式ページ→https://www.djangoproject.com/

Python公式サイト→https://www.python.org/
本家の日本語ドキュメント
https://docs.python.org/ja/3/